朝に濃い霧が発生するような時には、空がよく晴れていて夜間放射量が多く、朝の冷え込みのひどい時です。こうした霧を放射霧といい、この霧が見られる時、春や秋には移動性高気圧におおわれている時であり、この霧は日が出るとしだいに消えて、その日は快晴となります。そしてこの場合には朝霧が濃いほど、朝の冷え込みがひどく、それだけよく晴れているということになります。
 これに対して、低気圧が近づいて来る時にも、その前面では湿った南風が吹き込むので、これが冷えて霧が発生することがあります。ただこの場合には霧の層が厚く、空が曇っていて、やがて雨が降り出します。
 また山で朝に濃い霧につつまれることがあります。この場合には放射霧であるか、低気圧が近づき水蒸気を沢山含んだ風が山に吹きつけて発生した霧であるかの判断がつきにくいものです。この霧が日が高くなるにしたがって薄くなるようなら放射霧ですから、その日は晴天となると見てよいでしょう。